工学部生命環境化学科生命環境化学基盤コース/生命環境化学アドバンスコース

生命環境化学科オリジナルサイト

生命環境科学科は、2018年4月より『生命環境化学科』へ名称変更をします。

物理・化学・生物学を基盤に、環境問題を解決する力を育成。

日々深刻化するさまざまな環境問題について、物理・化学・生物学的アプローチから解決へと導く技術者を育成。
環境技術の幅広い基礎知識と理論を学び、実験や卒業研究を通して分析力・課題解決力を養うだけでなく、「食品衛生管理者」、「食品衛生監視員」の資格取得も可能です。

学習領域

化学を基本に4つの分野を実践的に学ぶ「環境/エネルギー」「物質化学」「バイオ」「食  品」

1~2年次は化学の基礎を学び、3年次にはそれぞれの分野を専門的に学習。4年次の卒業研究や大学院では、これら4つの分野の研究に没頭します。化学は実験の学問ですから、多くの実験科目を通して、座学だけでは学べないさまざまな知識・経験を積むことができます。

学びのキーワード

  • バイオテクノロジー
  • 遺伝子工学
  • ナノマテリアル
  • 界面活性剤
  • 加工食品
  • 環境汚染問題
  • 環境材料
  • 機能性材料
  • 機能性食品
  • 化粧品

卒業後の進路

  • エネルギー系研究・技術者
  • 化学系研究・技術者
  • 化学メーカー
  • 企業内研究員
  • 化粧品会社
  • 中学校・高校教員
  • 材料メーカー
  • 食品・医薬品メーカー
  • 半導体メーカー
  • プラントエンジニア

4年間の流れ

化学的・生物学的アプローチで環境問題を解決する技術者として必要なスキルを段階的に養います。

1年次

「自分で考える」場が多彩に選べて集中できる!
有田 百穂 さん (鹿児島県 樟南高校 出身)

1年次は理系科目の基礎・理論を中心に学んでいます。授業がとても分かりやすく、さまざまなプログラムやサポートが充実しており、とても満足しています。1人暮らしのため、やるべきことを責任をもってできるようになりました。2年次では学びの幅を広げてさまざまなプログラムにチャレンジしたいと思います。

理系科目を中心に
基本から学び、
技術者としての基礎をつくる。

数学・化学・生物学・物理学など、技術者として必要な基礎科学分野を中心に学び、2年次からの学びの土台をつくります。また、高校で履修しなかった科目に関しても、しっかりとフォローします。後期からは実験室での化学実験も始まり、実際に器具や装置の使い方、洗い方などの基本や実験の流れ、レポートの書き方などを学びます。

Pick Up 授業

化学実験(コア科目)

化学実験を行う上で不可欠な基本的スキルを修得。ミネラルウォーターの硬度測定や池の水の有機物質定量など、さまざまな実験を行います。座学では学べない、化学実験に必要な基本操作や器具の取り扱いなどを体得します。さらに化学への理解を深めながら、技術者としての正しい形式・言葉遣いでレポート作成を行う訓練としても重要な授業です。

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2年次

やりたいことに真剣に向き合う姿勢が大切。
白水 まどか さん (福岡県 福岡西陵高校 出身)

離島育ちで自然が大好きな私は、環境への興味が強く福工大を選びました。ここは専門的なことを多くの観点から学べて、広い視野で自分の成長ができます。2年次になると授業のレベルが上がり、積極的に先生に質問をする習慣もつきました。私の夢は環境保全の仕事に就くこと。その実現に向けて「公害防止管理者」の資格取得を目指し頑張っています。

知識を発展させるとともに、
数多くの実験を通じて
スキルアップを目指す。

物理化学・有機化学・環境科学など、生命環境化学各分野の発展的な科目を中心に学ぶことで、広い視野と深い思考力・分析力を養います。また、生物学実験や機器分析化学実験など、たくさんの実験をこなすことで、より正確でスピーディーな実験を行うスキルを高めていきます。3年次のコース選択に向け、目指す将来を考える時期でもあります。

Pick Up 授業

機器分析化学実験(コア科目)

生命環境分野でよく利用されている機器分析法のうち、1年次に使用していない蛍光分光法、ICP発光法、HPLC、TOC分析法、キャピラリー電気泳動分析法、電気化学分析法の原理および使用方法をマスターするとともに、標準試料や実試料の分析を行い、データを整理し、科学的な考察を行います。

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3年次

より高度な実験に挑戦し、素材の謎を解明できて面白い!
古川 聡起 さん (長崎県 長崎北陽台高校 出身)

3年次ではX線や電子顕微鏡を使った高度な実験ができるため、学びのモチベーションが上がります。「CDが何故キラキラと光るのか?」を調べたり、プラスティックや半導体などがどのような原理で応用されるのかを学び卒業研究に活かしています。私はナノサイズ構造の材料の研究室を選んだので、4年次ではさらに専門性を深めていきたいと思っています。

コースに分かれ、
それぞれの専門分野を深めることで
技術者として飛躍する。

物質工学やエネルギー循環工学など物理・化学をベースにした「環境エネルギー・物質化学系」、分子生物学や食品微生物学などの生物・化学をベースにした「生命化学・食品化学系」の2つのコースに分かれ、各専門分野の発展的な学修へと大幅にシフトします。より高度な実験機器を利用する機会も増え、技術者としてより一層のレベルアップを目指します。

Pick Up 授業

<環境エネルギー・物質化学系>

環境物質工学実験
最先端の知識を修得。液晶や高分子などのナノ物質、光触媒などの環境浄化材料、太陽電池などのエネルギー関連、資源・リサイクルの実験を行い、電子顕微鏡などの高度な操作も身につけます。

Pick Up 授業

<生命化学・食品化学系>

環境生命工学実験
バイオ関連分野の各種実験を実施。「細菌の同定試験」「DNAの分離・精製」「電気泳動によるタンパク質の解析」など、微生物学・生物工学・遺伝子工学等のバイオ関連テーマの実験を行います。

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4年次

将来の目標はエネルギー分野での社会貢献です。
益田 久弥 さん (福岡県 筑紫台高校 出身)

入学当初は基礎学力に不安があった自分ですが、実際は専門分野に必要な基礎からしっかり学ぶことができたので安心でした。今は4年次ですが、すでに大学院でより深い理論を学んでいます。これからは、世界のエネルギー問題を解決するような、実用性が高く、画期的な研究をかたちにして社会貢献したいと思います。

4年間で学んだ
知識や技術を組み合わせ
研究に没頭。

1・2年次で学んだ各科学分野の基礎と、3年次で学んだ高度な応用分野の知識や技術を結集し、各研究室で大学院生の先輩方とともにチームを組んで研究に取り組みます。研究では環境問題の分析から、それを解決する素材や技術の開発まで、各研究室それぞれ独自の方法でアプローチし、さまざまな環境問題の解決に取り組みます。

研究テーマ例

  • 三田研究室

    環境中に存在する有機物の分布と生物活動との関連

    生体由来の有機物分析により、原始地球での生命誕生や生物の環境適応など、環境と生物活動の関わりを探ります。

  • 久保研究室

    廃棄物に含まれる未利用資源の分離回収

    金属製錬、選択粉砕、超伝導磁石などを用いた低環境負荷型リサイクル技術の開発を進めています。

  • 桑原研究室

    バイオリソースの環境・生体材料への展開

    魚の皮や廃竹材など、これまで廃棄されてきたバイオリソースを化粧品、医薬品等の原料として展開するための研究です。

  • 北山研究室

    ソーラーフュエル:水の光電気化学分解による水素生成に関する研究

    無尽蔵の太陽光エネルギーによって水を分解し水素を得るこの新技術は、エネルギー問題を解決します。

  • 川上研究室

    微生物を利用した生物電気化学的な環境技術

    微生物を利用し、電気化学的な方法により環境浄化・モニタリング・燃料電池などに応用する研究を行っています。

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研究の現場から

微生物を、素早く「つかむ」ワザ。

渡邊研究室

微生物群集構造の新しい解析方法の開発と利用

DNAの情報をいかに掴むか。DNA配列は文字情報であるため、調査には膨大な計算が必要だ。しかし文字情報を塊で捉えた「数値情報」に変換すれば微生物の種類と数をより短時間で把握できる。この解析方法を用いることで、食中毒菌などを可能な限り減らせるという。食の安全もまた、新たな視点から生まれていく。

宮元研究室

ナノシート液晶の合成と
新素材としての活用

鉱物と水から「ナノシート液晶」と呼ばれる新物質を合成します。この液晶は、石油から作る従来の液晶と異なり、無機物としての特別な性質を持ちます。プラスチックに混ぜると軽くて丈夫で燃えにくい新素材が得られます。ゴムやゲルに混ぜると、1つの方向に強く伸縮する人工筋肉のような素材を作ることができます。

長谷(田丸)研究室

未利用の農水産物を有効活用し
農水産業活性化を図る研究

生産過程で間引きされる未熟果実や用途の狭い茸類などの農産物を用いて、美味しくかつ健康維持・増進に役立つ加工食品の開発・評価を行っています。つまり、物性や嗜好性が優れているか、かつ、生活習慣病予防効果を有するかを検討することで、加工食品に付加価値を与える研究です。

資格

食品系資格や中学校教諭(理科)に対応したカリキュラムと資格取得支援。

食品衛生管理者・食品衛生監視員や毒物劇物取扱責任者資格取得の認定校になるなど、食品化学や物質化学、生命化学、環境分野の資格取得に向けた支援が充実しています。

取得できる資格 食品衛生管理者、食品衛生監視員 / 毒物劇物取扱責任者
取得できる教員免許状 高等学校教諭一種(工業、理科) / 中学校教諭一種(理科)
※本学で唯一、理科の教員免許が取得できます。
取得を支援している資格 公害防止管理者(水質) / 危険物取扱者(甲・乙) / 環境計量士 / 環境測定分析士 / バイオ技術者認定 / eco検定(環境社会検定試験)®

※資格取得には所定の単位取得が必要です。(取得を支援している資格は除く)

就職

化学、バイオ、食品等のさまざまな分野で卒業生が活躍。

就職率 100%
(2017年3月卒業者実績)

  • 全卒業者………………76
  • 就職希望者…………………70
  • 就職者…………………70
  • 大学院進学者数…………………4
【就職状況】
製造業32.4%、卸・小売業26.8%、サービス業14.1%、建設業8.5%、情報・技術サービス業7.0%、情報処理4.2、不動産業2.8%、教育・学習支援業1.4%、公務員1.4%、通信業1.4%

就職先一覧 一部抜粋

フランソア/化学及血清療法研究所/イオンフードサプライ/ゼンリン/日本サンガリアベバレッジカンパニー/福岡銀行/霧島酒造/イオン九州/キュートーシステム(ライフネットワークグループ)/コスモス薬品/ロイヤルホールディングス/再春館製薬所 他

内定者メッセージ

目標を立てて、計画的に実行。
鍵を握るのは、この学校で身につけた粘り強さと自信。

鵜口 晃平 さん

工学部 生命環境化学科 4年 (熊本県 人吉高校)
内定先:日鉄住金防蝕株式会社

興味のあった化学分野に進み、今は天然色素を用いた次世代型太陽電池の研究をしています。講義で学んだ知識を演習授業で定着させていく授業スタイルが多いので、内容がレベルアップしていく中でも根気強く積み上げていく力がつきました。授業や研究を通して身につけた計画性と粘り強さが、就職活動でも発揮できたと思います。

興味のある分野への理解を深めた経験が
私の力になりました。

平野 佳奈 さん

工学部 生命環境化学科 4年 (福岡県 新宮高校)
内定先:エフコープ生活協同組合

微生物などの生物分野を学びたいと思い入学したので、食中毒を起こす微生物について学ぶ「食品衛生学」の授業が特に印象に残っています。もともと食品関係に興味があり、研究も「未熟みかんの摂取が生体に与える影響」と食品がテーマなので、就職先も食品関係に決めました。学んだことを活かしながら、商品の企画に携わってみたいです。

教員メッセージ

made in Japanを支える世界トップクラスの力。

生命環境化学科 学科長 北山 幹人 教授

「化学」は、機械や電気と共にモノづくりを根底から支える基幹産業です。日本企業は「原材料」の品質においてトップクラスであり、世界に冠たるmade in Japanブランドを支えています。本学科では多くの実験科目によって「化学」をアクティブに学べ、モノづくりの開発や製造工場に多くの技術者を輩出しています。また、科学を広く学べることから、企業のニーズが高い「技術営業職」でもOBが大活躍しています。2017年度には動物実験室が開設され、これまで以上にバイオや食品分野のスキルを実践的に身につけることができます。

※学生の学年表記は取材時のものです。
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